
無事に売買契約を締結すると、「これで売却は終わり」と安心する方も多いかもしれません。
しかし、売買契約後には、残代金の決済と物件の引渡しという大切な手続きが残っています。
先に結論
売買契約後は、契約書で決めた引渡し日に向けて、引っ越し・家財の撤去・必要書類の準備・住宅ローンが残っている場合の抵当権抹消準備・鍵の確認などを進めます。
契約後に慌てないためには、決済・引渡し日から逆算して準備することが大切です。
今回は、西宮市で不動産を売却する方に向けて、売買契約後から残代金の決済・引渡しまでに売主がやることを順番に解説します。
売買契約後から引渡しまでの流れ
一般的な流れ
① 売買契約を締結
↓
② 契約内容・引渡し条件を再確認
↓
③ 住宅ローンが残っていれば完済・抵当権抹消の準備
↓
④ 引っ越し・家財撤去
↓
⑤ 必要書類・鍵などを準備
↓
⑥ 物件の最終確認
↓
⑦ 残代金の決済・所有権移転
↓
⑧ 鍵を渡して引渡し完了
① まず売買契約書をもう一度確認する
売買契約が終わったら、最初に契約内容と今後のスケジュールを確認しておきましょう。
特に重要なのが、残代金の決済日と物件の引渡し日です。
契約後に再確認したいこと
□ 残代金はいくら?
□ 決済日はいつ?
□ 引渡し日はいつ?
□ 家財はどこまで撤去する?
□ 残す設備は何?
□ 売主が引渡しまでに行う条件はある?
「まだ時間がある」と思っていると、引っ越しや書類準備が直前になってしまうことがあります。決済日から逆算して予定を立てましょう。
② 住宅ローンが残っている場合は抵当権抹消の準備
売却する不動産に住宅ローンが残っていて抵当権が設定されている場合は、売却にあわせてローンを完済し、抵当権を抹消するための手続きが必要になります。
金融機関によって必要な手続きや準備期間が異なるため、早めに不動産会社や金融機関へ確認しておきましょう。
住宅ローンが残っている場合
住宅ローン残高を確認
↓
金融機関へ売却・完済予定を連絡
↓
必要な手続きを確認
↓
決済日に残代金などからローンを完済
↓
抵当権抹消に必要な手続きへ
決済直前になって初めて金融機関へ連絡すると、予定どおり進められない可能性もあります。契約後、早めに確認しておくことが大切です。
③ 引っ越しの準備を進める
住みながら売却している場合は、契約で決めた引渡し日に間に合うように引っ越しを進めます。
新居探しや引っ越し業者の手配、荷造りなどには思った以上に時間がかかることがあります。
特に引っ越しが多い時期は、希望日に引っ越し業者を確保できないこともあるため、早めに動きましょう。
④ 家財・残置物を整理する
原則として、売主が撤去すると決めた家具・家電・生活用品などは、引渡しまでに片付けます。
「買主が使うかもしれないから」と自己判断で家具などを残してしまうと、トラブルになる可能性があります。
処分前に確認
□ 家具
□ 家電
□ カーテン
□ 照明器具
□ エアコン
□ 物置の中
□ 庭・ベランダに置いている物
設備として残すもの、売主が撤去するものについては、契約内容や取り決めを確認してから作業しましょう。
⑤ 引渡しに必要な書類を準備する
決済・引渡しでは、所有権移転登記などのために売主側でも書類の準備が必要になります。
必要書類は物件や登記内容などによって異なるため、不動産会社や司法書士から案内されたものを準備しましょう。
準備することがある主なもの
・本人確認書類
・印鑑に関する書類
・登記に必要な書類
・物件に関する書類
・鍵
・その他、不動産会社や司法書士から指定されたもの
書類を紛失している場合などは別の準備が必要になることもあるため、直前ではなく早めに確認しておきましょう。
⑥ 鍵を全部そろえておく
引渡し時には、物件の鍵を買主へ渡します。
玄関だけでなく、勝手口、門扉、物置、郵便受けなどの鍵がある場合も確認しておきましょう。
鍵のチェック
□ 玄関
□ スペアキー
□ 勝手口
□ 門扉
□ 物置
□ 郵便受けなど
「スペアキーがどこにあるか分からない」とならないよう、早めにまとめておくと安心です。
⑦ 物件を最終確認する
引渡し前には、契約時に取り決めた状態になっているか確認します。
家財の撤去忘れがないか、残す予定の設備を誤って撤去していないかなども確認しましょう。
引渡し前の最終チェック
□ 荷物は残っていない?
□ 契約で残す設備はそのまま?
□ 不要品は撤去した?
□ 鍵はそろっている?
□ 必要書類はそろっている?
□ 契約で約束した対応は終わっている?
⑧ 残代金の決済・所有権移転
決済日には、買主から残代金の支払いを受け、所有権移転などの手続きを進めます。
住宅ローンが残っている場合は、売却代金などを使ってローンを完済し、抵当権抹消に必要な手続きも進めます。
当日の具体的な流れや必要な持ち物については、不動産会社や司法書士から事前に案内を受けて確認しておきましょう。
⑨ 鍵を渡して物件の引渡し
残代金の受領や必要な手続きが確認できたら、買主へ鍵などを渡し、物件を引き渡します。
これで不動産の売却手続きは大きな区切りを迎えます。
売買契約をしたら終わりではありません。
「契約日」ではなく「引渡し日まできちんと完了させる」ところまでが売主にとって大切な売却手続きです。
引渡し直前に慌てないためのチェックリスト
売買契約後チェックリスト
□ 決済・引渡し日を確認した
□ 住宅ローン・抵当権について確認した
□ 引っ越しを手配した
□ 家財・不要品を整理した
□ 残す設備と撤去する物を確認した
□ 必要書類を準備した
□ 鍵をすべてそろえた
□ 契約で約束した事項を確認した
よくある質問
Q1. 売買契約をしたらすぐ引っ越さないといけませんか?
必ずしも契約日に引っ越すわけではありません。
売買契約で決めた引渡し日に間に合うように、引っ越しや家財の撤去を進めます。
Q2. 家具や家電をそのまま残してもいいですか?
自己判断で残すのは避けましょう。
何を残し、何を撤去するのかは契約内容や買主との取り決めを確認して進めることが大切です。
Q3. 住宅ローンが残っていても引渡しできますか?
住宅ローンが残っている場合は、通常、売却にあわせて完済し、抵当権抹消に必要な手続きを進めます。
金融機関への連絡などが必要になるため、早めに不動産会社へ相談しましょう。
Q4. 引渡しに必要な書類はいつ準備すればいい?
売買契約後、できるだけ早めに確認することをおすすめします。
必要書類は物件や登記内容などによって異なるため、不動産会社や司法書士から案内された書類を準備してください。
Q5. 引渡し日に売主は何をしますか?
一般的には、残代金の受領、登記に必要な手続き、固定資産税等の精算、鍵の引渡しなどを行います。
当日の流れは事前に不動産会社へ確認しておきましょう。
Q6. 引渡しまでに設備が壊れたらどうすればいい?
まず不動産会社へ連絡してください。
契約内容や設備の取り決めによって対応が異なるため、自分で判断して修理や処分をする前に確認しましょう。
まとめ|売買契約後は引渡し日から逆算して準備しよう
売買契約後に売主がやること
① 契約内容・引渡し日を再確認
② 住宅ローン・抵当権抹消の準備
③ 引っ越し
④ 家財・残置物の整理
⑤ 必要書類の準備
⑥ 鍵の確認
⑦ 物件の最終確認
⑧ 残代金決済・所有権移転
⑨ 鍵を渡して引渡し
売買契約を締結すると、不動産売却もいよいよ最終段階です。
ただし、引渡しまでには引っ越しや住宅ローン、書類、家財、鍵など、売主が準備することがいくつもあります。
「契約が終わったから大丈夫」ではなく、引渡し日から逆算して一つずつ準備することが、スムーズな不動産売却につながります。
西宮市で不動産を売却される方は、分からないことをそのままにせず、不動産会社や司法書士などと確認しながら引渡しまで進めていきましょう。
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