
「相続した実家を売りたいけれど、兄弟の一人がまだ迷っている」
「実家の片付けをしているのは自分だけ。費用は誰が負担するの?」
「売却したお金は、兄弟でどう分ければいい?」
西宮市で相続した実家を今後使わない場合、いわゆる「実家じまい」を考えることがあります。
しかし、兄弟姉妹がいる場合は、一人だけで実家じまいを進めようとすると、後になって「聞いていない」「そんなつもりではなかった」というトラブルにつながることがあります。
実家じまいをスムーズに進めるために大切なのは、売却する直前ではなく、できるだけ早い段階で兄弟姉妹と話し合っておくことです。
この記事では、西宮市で相続した実家を整理・売却する場合に、兄弟姉妹で確認しておきたいことを5つに分けて解説します。
兄弟姉妹で話し合いたい5つのこと
① 実家を売る?残す?貸す?
② 家財・仏壇を誰が片付ける?
③ 実家じまいの費用を誰が負担する?
④ いくらで・いつまでに売る?
⑤ 売却代金をどうする?
実家じまいは「家を売ること」だけではありません
実家じまいというと、「実家を売却すること」と考えがちですが、実際にはそれだけではありません。
- 家財を整理する
- 仏壇や思い出の品を整理する
- 郵便物やライフラインを整理する
- 庭や建物を管理する
- 必要に応じて測量や解体を検討する
- 不動産を売却する
- 売却後の税金を確認する
など、さまざまなことを決めていく必要があります。
兄弟姉妹がいる場合は、こうした作業や費用を一人だけで抱え込まないようにすることも大切です。
① 実家を「売る・残す・貸す」のどれにする?
まず話し合いたいのが、相続した実家を今後どうするのかです。
- 売却する
- 誰かが住む
- 賃貸にする
- しばらく空き家として残す
などの選択肢があります。
ここで大切なのは、「誰も住んでいないから売却でいいだろう」と一人で決めないことです。
兄弟姉妹の中に、「将来自分の子どもが使うかもしれない」「思い出があるので、もう少し残したい」と考えている人がいることもあります。
反対に、残す場合には固定資産税や草木の手入れ、建物の管理などが続きます。
POINT
「残したい」という気持ちだけでなく、誰が管理するのか・誰が費用を負担するのかまでセットで話し合うことが大切です。
② 家財・仏壇・思い出の品を誰が整理する?
実家じまいで意外と時間がかかるのが、家の中の片付けです。
家具・家電・衣類・食器だけでなく、写真、アルバム、手紙、仏壇、貴金属、重要書類などが残っていることがあります。
一人の判断で大量に処分すると、後になって兄弟姉妹から「残してほしかった」と言われることもあります。
そのため、処分前に、
- 誰が現地で整理するのか
- 誰が何を引き取るのか
- 仏壇をどうするのか
- 写真・アルバムをどうするのか
- 貴金属や価値のある品をどうするのか
- 残ったものを業者へ処分依頼するのか
などを確認しておきましょう。
遠方に住んでいて全員が集まれない場合は、写真や動画を家族のグループLINEなどで共有しながら確認する方法もあります。
③ 実家じまいの費用を誰が負担する?
実家じまいでは、さまざまな費用が発生する可能性があります。
- 家財処分費
- 草刈り・庭木剪定費
- 仏壇などの整理費
- 測量費
- 登記費用
- 解体費
- 売却に伴う諸費用
ここでよく起こるのが、「近くに住んでいる兄弟が、とりあえず全部立て替えている」というケースです。
少額のうちは問題にならなくても、家財処分や測量、解体などが重なると負担が大きくなることがあります。
そのため、作業を発注する前に、
- 兄弟姉妹で分担する
- 誰かが一時的に立て替える
- 後から精算する
- 売却時の精算方法を事前に相談する
など、費用負担について決めておきましょう。
領収書は必ず保管
誰かが費用を立て替えた場合は、領収書や振込記録を残しておきましょう。
「誰が・何のために・いくら支払ったのか」が分かるようにしておくと、後の精算がしやすくなります。
④ 「いくらで・いつまでに売るか」を決める
兄弟姉妹全員が「売却しよう」と考えていても、次に意見が分かれやすいのが売却条件です。
たとえば、
- 少し時間がかかっても高く売りたい
- 多少価格を下げても早く売りたい
- この金額以下では売りたくない
- 維持費がかかるので早く整理したい
など、兄弟姉妹によって考え方が違うことがあります。
販売を始める前に、
- 査定価格
- 売出価格
- 価格交渉が入った場合の考え方
- いつ頃までの売却を希望するか
- 誰を不動産会社との窓口にするか
などを共有しておくと、買主から申込みが入ったときにも判断しやすくなります。
「高く売りたい」だけでは決めにくい
売却価格だけでなく、固定資産税、空き家管理、草刈り、建物の劣化など、売れるまで保有するコストも考えて話し合いましょう。
⑤ 売却代金をどうするか確認する
実家を売却すると、最後に売却代金の扱いを整理する必要があります。
ここで大切なのは、「兄弟だから単純に人数で割ればいい」と最初から決めつけないことです。
遺言の内容、遺産分割協議、誰が不動産を相続したのかなどによって取り扱いは異なります。
また、実家じまいのために誰かが費用を立て替えている場合、その精算についても確認しておく必要があります。
売却後になって初めて話し合うのではなく、売却を始める前にお金の考え方を共有しておくことが大切です。
「法定相続分=必ずその割合で分ける」ではありません
相続では法定相続分という割合がありますが、遺言がなく相続人全員で遺産分割について合意できる場合、必ず法定相続分どおりに遺産を分けなければならないというものではありません。
たとえば、不動産を一人が取得し、ほかの相続人へ代償金を支払う「代償分割」という方法が検討されることもあります。
どのような分け方が適切かは、不動産以外の相続財産や家族の状況によっても異なります。
判断が難しい場合は、司法書士・税理士・弁護士など必要な専門家へ相談しましょう。
話し合った内容は記録に残しておく
兄弟姉妹で話し合いができたら、内容を記録しておくことも大切です。
家族のグループLINEやメールなどでも、
- 実家を売却すること
- 片付け方法
- 費用負担
- 売出価格
- 価格交渉が入った場合の考え方
- 誰が窓口になるか
などを共有しておくと、「言った・言わない」を防ぎやすくなります。
なお、正式な遺産分割については、必要に応じて遺産分割協議書など適切な書面を作成します。
相続税の期限にも注意
兄弟姉妹の話し合いがまとまらないからといって、相続に関するすべての期限が止まるわけではありません。
相続税の申告が必要な場合、原則として被相続人が亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内に申告・納税する必要があります。
遺産分割が終わっていないことだけを理由に、申告期限が自動的に延長されるわけではありません。
また、相続登記も2024年4月から義務化されています。実家じまいの話し合いと並行して、必要な相続手続きも確認しましょう。
兄弟姉妹との話し合いチェックリスト
実家じまいを始める前に確認
□ 実家を売る・残す・貸すの方針を話した
□ 誰が家財整理をするか決めた
□ 仏壇・写真・思い出の品を確認した
□ 処分費用を誰が負担するか決めた
□ 草刈りなど管理費用の負担を確認した
□ 解体・測量などを勝手に発注しないよう共有した
□ 査定価格を兄弟姉妹で共有した
□ 売出価格について話し合った
□ 値下げ交渉が入った場合の考え方を共有した
□ 不動産会社との窓口を決めた
□ 立替費用の領収書を保管している
□ 売却代金や費用精算について確認した
すべてを一度に決める必要はありません。まず家族全員が「現在の状況」を共有することから始めましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 兄弟の一人が実家の売却に反対しています。どうすればいい?
まず、なぜ売却したくないのか理由を確認しましょう。「思い出がある」「価格に納得できない」「将来使いたい」など、理由によって話し合う内容が変わります。権利関係によって必要な手続きも異なるため、話し合いが難しい場合は専門家へ相談しましょう。
Q2. 一人だけで不動産会社へ査定を頼んでもいい?
今後の話し合いの参考として査定価格を確認することはできます。ただし、査定価格と実際の売却価格は同じとは限りません。売却を進める際は権利関係を確認し、必要な合意や手続きを整えます。
Q3. 片付けをした人だけが費用を負担するの?
家族の状況によって異なります。後からトラブルにならないよう、誰が何を負担するのかを事前に話し合い、立替費用については領収書などを残しておきましょう。
Q4. 兄弟で売却希望価格が違う場合は?
まず不動産査定など客観的な情報を共有しましょう。そのうえで、希望価格だけでなく、売却期間や保有中にかかる費用も含めて話し合うと判断しやすくなります。
Q5. 実家を一人が相続する方法もありますか?
遺言の内容や相続人全員の遺産分割協議などにより、一人が不動産を取得するケースがあります。ほかの相続人へ代償金を支払う代償分割などが検討されることもあります。
Q6. 家財を全部処分してから兄弟に報告しても大丈夫?
おすすめできません。写真、仏壇、貴金属、重要書類などが含まれていることもあります。処分前に家族で確認しましょう。
Q7. 話し合いがまとまらなくても相続税の期限は延びますか?
相続税の申告が必要な場合、遺産分割が終わっていないことだけを理由に申告期限が自動的に延びるわけではありません。原則10か月以内の申告・納税期限がありますので、早めに税理士や税務署へ確認しましょう。
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▶ 【2026年版】西宮市で実家じまいに必要になる費用を整理|片付け・解体・売却にいくらかかる?
西宮市で実家じまいを考えているご家族へ
実家じまいは、不動産の問題だけではありません。
家族の思い出、お金、片付けの負担、今後の管理など、兄弟姉妹それぞれの考え方が関係します。
だからこそ、誰か一人が全部決めるのではなく、まず現在の状況を家族で共有することが大切です。
アイテラス不動産からひとこと
兄弟姉妹で「売るかどうか」がまだ決まっていなくても、不動産の査定をして「今売った場合、どのくらいの価格が考えられるのか」を確認することはできます。
実家の価値、今後必要になる管理費用、片付けや解体の必要性など、判断材料が増えると家族でも話し合いやすくなります。
「まだ家族で結論が出ていない」という段階からでもご相談ください。
アイテラス不動産では、西宮市を中心に、相続した実家・空き家・土地・マンションなどの査定や売却相談を承っています。
まとめ|実家じまいは売却前の「家族会議」が大切
実家じまいを兄弟姉妹で進める場合は、売却することだけでなく、片付け・費用・売却条件・売却代金などについて事前に話し合っておくことが大切です。
特に確認したいのは、次の5つです。
- ① 実家を売る・残す・貸す
- ② 家財・仏壇をどう整理する
- ③ 費用を誰が負担する
- ④ いくらで・いつまでに売る
- ⑤ 売却代金をどうする
すべてを一日で決める必要はありません。
まず不動産の現在の価値や必要になる費用を確認し、兄弟姉妹全員が同じ情報を共有したうえで、一つずつ実家じまいを進めていきましょう。
※相続人・不動産の権利関係、遺言の有無、遺産分割の内容などによって必要な手続きは異なります。相続登記については司法書士・法務局、相続税については税理士・税務署、相続人間の法律上の問題については弁護士など、必要に応じて専門家へご確認ください。

