
「相続した実家が空き家になったけれど、防犯面が心配」
「売れるまで誰も住まないけれど、何をしておけばいい?」
「防犯カメラまで付けた方がいい?」
空き家を売却する場合、売買契約が決まるまで数か月かかることもあります。
その間、誰も住んでいない状態が続くと、不法侵入や盗難などの防犯面だけでなく、建物の破損や郵便物の滞留などにも気付きにくくなります。
特に相続した実家では、所有者が遠方に住んでいて、なかなか現地へ行けないケースもあります。
今回は、西宮市で空き家の売却を考えている方へ、売却までにしておきたい空き家の防犯対策を分かりやすく解説します。
空き家の防犯対策で大切なのは、高価な設備をたくさん付けることだけではありません。
「長期間誰も来ていない家」に見せないことと、異常が起きたときに早く気付ける管理体制をつくることが重要です。
なぜ空き家は防犯対策が必要?
誰も住んでいない空き家では、日常的に人が出入りする住宅と比べて、異常があっても発見が遅れる可能性があります。
例えば、
- 窓や玄関からの不法侵入
- 郵便物の抜き取り
- 設備や金属類などの盗難
- 窓ガラスや建物の破損
- 敷地内へのごみの投棄
- 庭木や雑草が伸びて死角が増える
などが考えられます。
また、防犯だけではなく、屋根や外壁の破損、雨漏り、漏水などが発生していても、誰も見に行かなければ長期間気付かないことがあります。
そのため、売却までの期間も「空き家だから何もしなくていい」のではなく、定期的に管理することが大切です。
① 玄関・勝手口・窓の施錠を確認する
まず確認したいのが、建物への侵入口です。
- 玄関
- 勝手口
- 掃き出し窓
- 小窓
- 物置
- ガレージ
などを一度確認しておきましょう。
相続した実家の場合、「裏口の鍵が壊れていた」「窓の鍵が閉まらない」といったことを相続人が把握していない場合もあります。
特に、割れた窓や施錠できない場所をそのままにすると、不法侵入につながるおそれがあります。
② 郵便物をためない
郵便受けに郵便物やチラシが大量にたまっていると、長期間人が出入りしていないことが外から分かりやすくなります。
また、郵便物には氏名や住所だけでなく、内容によっては個人情報が含まれていることがあります。
定期的に郵便受けを確認するほか、必要に応じて郵便物の転送なども検討しましょう。
郵便受けがいっぱいになっている状態は、「しばらく誰も来ていない」と外から分かる原因になります。
売却活動中も定期的に確認しましょう。
③ 庭木・雑草を放置しない
庭木や雑草は、見た目だけの問題ではありません。
植木が大きく伸びて窓や玄関が道路から見えにくくなると、敷地内に死角ができる場合があります。
また、雑草が伸び放題になっていると、「長期間管理されていない家」という印象にもつながります。
売却中は物件の印象にも関係するため、庭木の剪定や草刈りを定期的に行うことをおすすめします。
④ 定期的に人が出入りする
空き家の防犯対策として大切なのが、定期的に現地を確認することです。
- 郵便物を回収する
- 玄関や窓を確認する
- 室内を換気する
- 水漏れなどがないか確認する
- 庭や建物外周を確認する
- ごみを拾う
防犯だけでなく、建物の劣化や近隣への影響を早めに発見することにもつながります。
⑤ 夜間ずっと真っ暗にしない工夫も
毎晩ずっと室内が真っ暗な状態が続くと、長期不在であることが分かりやすくなる場合があります。
物件や周辺環境によっては、タイマー式照明やセンサーライトなどを検討する方法もあります。
ただし、空き家で電気を残す場合には基本料金などの負担や漏電リスクも考える必要があります。
防犯設備だけで判断せず、空き家の管理方法と合わせて検討しましょう。
⑥ 防犯カメラ・センサーライトは必要?
すべての空き家に防犯カメラを設置しなければならないわけではありません。
ただし、長期間空き家になる、所有者が遠方に住んでいる、人目につきにくい場所にある、敷地が広く死角が多いといった場合は、防犯カメラやセンサーライトなどを検討する方法があります。
設置する場合は、道路や近隣住宅を必要以上に撮影しないなど、周囲のプライバシーにも配慮しましょう。
⑦ 「空き家です」と分かる状態をつくらない
- 郵便物が大量にたまっている
- チラシが玄関に散乱している
- 庭が荒れている
- 窓ガラスが割れたまま
- 門扉が壊れたまま
- 長期間まったく人の出入りがない
こうした状態は、防犯面だけでなく、売却時の第一印象にも影響します。
⑧ 西宮市では水道メーターの盗難にも注意
西宮市では2026年、水道メーターの盗難について注意喚起が行われています。
市内でも被害が確認されており、空き家や長期不在住宅などでは特に注意が必要です。
現地を確認するときは、玄関や窓だけではなく、水道メーターボックスなど敷地内の設備にも異常がないか確認しておきましょう。
⑨ 鍵の管理方法を決めておく
売却を始めると、不動産会社が内覧対応のため鍵を預かることがあります。
- 誰が鍵を持っているのか
- スペアキーは何本あるのか
- 内覧後の施錠確認をどうするのか
- 家族が使用する鍵はどれか
などを整理しておきましょう。
相続人が複数いる場合は、家族それぞれが鍵を持っていて管理状況が分からなくなっていることもあります。
⑩ 遠方なら空き家管理サービスも検討する
相続した実家が遠方にあり、定期的に確認できない場合は、空き家管理サービスを利用する方法もあります。
- 建物外部の確認
- 郵便物の確認
- 室内換気
- 通水
- 庭木や雑草の確認
- 異常があった場合の報告
などを依頼できる場合があります。サービス内容は事業者によって異なるため、依頼前に確認しましょう。
売却中は不動産会社にも確認してもらえる?
不動産会社が販売活動で現地へ行く機会はありますが、それだけで空き家管理をすべて任せられるとは限りません。
内覧時に異常があれば連絡してもらえる場合はありますが、定期巡回や庭木の管理、郵便物の回収などが媒介業務に含まれているとは限らないため、事前に確認しておきましょう。
□ 玄関・勝手口を施錠できる
□ すべての窓が閉まり、施錠できる
□ 割れた窓がない
□ 郵便物がたまっていない
□ 庭木・雑草が伸びすぎていない
□ 敷地内にごみがない
□ 水道メーターなど設備に異常がない
□ 鍵を誰が管理するか決めている
□ 定期的に現地を確認できる人がいる
□ 遠方の場合は管理方法を決めている
防犯対策にお金をかける前に売却方法を決める
防犯カメラやセンサーライト、鍵の交換などには費用がかかります。
これからすぐ売却活動を始めるのであれば、最初から多額の費用をかける必要がない場合もあります。
まず不動産会社へ相談し、売却までの期間、中古住宅として売るのか、古家付き土地として売るのか、買取も検討するのか、売却まで誰が管理するのかを整理してから、必要な防犯対策を考えるとよいでしょう。
空き家を売るまでのおすすめの管理方法
玄関・窓・庭・郵便受け・設備などを確認
↓
② 売却方法を決める
査定を受けて販売方法を検討
↓
③ 最低限の防犯対策
施錠・郵便物・庭・破損箇所などを整理
↓
④ 定期的に巡回
建物内外の異常を確認
↓
⑤ 販売中も管理を継続
引渡しが終わるまで状態を確認
↓
⑥ 決済・引渡し
鍵などを整理して買主へ引渡し
よくある質問
Q1. 売却中の空き家に防犯カメラは必要ですか?
必須ではありません。立地、売却期間、周囲からの見通し、所有者が現地へ行ける頻度などを確認して必要性を判断しましょう。
Q2. 郵便物はそのままでも大丈夫ですか?
郵便物が大量にたまると長期不在であることが分かりやすくなります。個人情報の面からも定期的に回収することをおすすめします。
Q3. 空き家の鍵は交換した方がいいですか?
必ず交換しなければならないわけではありません。ただし、誰が鍵を持っているか分からない場合や紛失した鍵がある場合などは、交換を検討するとよいでしょう。
Q4. 庭木や雑草も防犯に関係しますか?
関係する場合があります。庭木が伸びて玄関や窓が見えにくくなると死角ができることがあります。また、荒れた状態は長期間管理されていない印象にもつながります。
Q5. 遠方で定期的に見に行けない場合はどうすればいいですか?
家族や親族に確認してもらうほか、空き家管理サービスを利用する方法があります。売却を依頼する不動産会社にも、どこまで確認してもらえるか聞いておきましょう。
Q6. 売却を始めたら管理は不動産会社に任せられますか?
媒介契約を結んだからといって、定期巡回や庭木管理などがすべて含まれるとは限りません。販売活動と空き家管理は分けて確認しましょう。
Q7. 空き家はいつまで管理すればいいですか?
売買契約を締結した時点ではなく、買主への引渡しが完了するまでは、所有者として建物の状態を確認しておくことが大切です。
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売却が決まるまで「空き家のまま放置しない」
空き家の防犯対策というと、防犯カメラやセンサーライトを思い浮かべるかもしれません。
しかし、まず大切なのは、施錠・郵便物・庭木・建物の破損などを確認し、定期的に人が出入りして管理することです。
また、売却まで長期間かかりそうな場合と、すぐに販売を始める場合では、必要な防犯対策も変わります。
アイテラス不動産では、西宮市の空き家について、売却方法だけでなく、売却までの管理や「今の状態で販売できるのか」といったご相談も承っています。
相続した実家が空き家になったら、長期間そのままにする前に、まず現在の状態と今後の売却方法を一緒に整理していきましょう。
本記事は2026年10月時点の国土交通省・西宮市の公開情報および一般的な空き家管理をもとにまとめています。必要な防犯対策は、建物の状態・立地・管理状況等によって異なります。被害や不審者を確認した場合は、警察等の関係機関へご相談ください。

